「普通じゃない俺」が子供を持つ違和感について
【今回のご相談】
2年前に結婚しまして、最近嫁と共同でお互いの会社近くのマンションを買いました。
私の勤め先は中堅どころのメーカーでそこでデザイナーをしています。嫁は同じ会社の事務職です。会社から少し遠いですが身の丈にあったマンションを買ってから、嫁にも親たちにも子供を作れという圧がすごくて困っています。
子供は好きなのですが自分の子供というと悩んでしまいます。それは自分が人に比べて変わっているからです。検査しましたが発達障害ではありません。僕の仕事じゃない絵や作品を見ていただいたら一発でわかると思うのですが(必要なら送ります)子供の頃から変わっていて、子供に遺伝すると思うと無理です。
嫁はカフェめぐりが趣味の優しい女性なので彼女に似れば良いのですが確約はありません。「俺みたいな普通じゃない人間を作りたくない」と嫁に言ったところ、冗談だと思われました。本当に自分が描きたいものはもっと変人になるべきとも思うのですが、家庭では自分が普通じゃないことがコンプレックスです。何かの対談で川崎先生の旦那様が「アーティスト気質で異星人」と書いてあって共感したのですが、旦那様はお子さんを持つことに抵抗はなかったのでしょうか?他の人たちもどのように折り合いをつけているのか教えていただきたいです。
【川崎貴子の答え】
久しぶりに男性からの相談がSNS経由で来たので取り上げさせていただきました。
確かに、だいぶ前になりますが夫との夫婦対談がアップされました。相談者さんはそれを見てくださったのですね。
思えば、取材慣れしていない夫に「余計なことをいうなよ」とアドバイスという名の口止めに大変だった思い出がいっぱいの対談でした。夫婦なんて日常のどこを切り取るかで「ほのぼの夫婦物語」にも「サスペンスホラームービー」にもなりますからね。事前打ち合わせに疲れ過ぎた為、我が家の天然爆弾(夫)と対談したのはあれが最後です。
さて、先ずは相談者さんが普通かどうかの判断材料として作品を送ってくださるという件については、私にはアートが解らない為ご遠慮いたします。
とはいえ、多くの奇人変人と仕事したり飲んだりしてきた人生だったので、私には私の判定材料があり、その独断と偏見だけの物差しでお答えするならば、相談者さんは、
非の打ちどころがないくらい普通です。
そして、真っ当です。
その理由と致しましては、